今週のお題「おすすめの本」
読書の秋ですね。
今が旬の、ピッタリなお題です。

たまたまこの「パイナップルの丸かじり」になりましたが、
とにかく、東海林さだおの丸かじりシリーズは、
どれを読んでも、いつ読んでも面白いです。

では、この「パイナップルの丸かじり」の中から、
パイナップルは女王様という一文をご紹介しましょう。

引用です。
パイナップルは実に奇怪な形をしている。
果物としては明らかにデザイン過剰である。
一つ一つ、きっちりと区画してあるあのボツボツ。
そのボツボツは一つ一つ複雑な形をし、起伏に富み、果物全体を覆っている。何もあんなに丹念に、丁寧に、全体にほどこさなくてもいいのにと
思うほどのデザインを、お尻の下側にまで行きわたらせて手を抜かない。

ここまで引用

いかがでしょう、あなたはパイナップルをここまで丹念に見たことがあるでしょうか?
東海林さだおさんは、果物一つにたいしても細かい観察の目を向けています。
そして、果物に語りかけています。

東海林さだおの文章の魅力は、東海林さだおを読むことでわかります。
決して、本屋で立ち読みしないでくださいね。


東海林さだおを丸ごと料理
東海林さだおを丸かじり